COLUMN
コラム

実戦からのフィードバック。2021タチウオジギングで注目のカラーとは?

7月に入り、夏のソルトウォーターフィッシングが本格化すると、楽しくなるのがオフショアでのタチウオジギング。その名のとおりの細長く白銀の美しい魚体と、刻一刻と変化する泳層やパターンをつかんで攻略するテクニカルなゲーム性、さらに食べておいしい食味の良さで人気を集めるターゲットです。

そんなタチウオジギングでご好評をいただいているアンチョビメタルに2021年の追加カラーが登場します。このカラーはタチウオのエキスパートである吉岡進プロと、静岡県駿河湾の人気遊漁船”ZEST(ゼスト)”の杉山彰浩船長のアドバイスを元に完成した自信作です。今回はこのカラーに込められたコンセプトについてご紹介させていただきましょう。

 

アピール?ナチュラル?もう迷わない”釣れ筋カラー全部のせ”

まず、吉岡プロがセレクトしたのは”ベイパープル/ピンクグローエッジ”パープルベースのヘッド部とピンクのボディ部の組み合わせで、2トーンでシルエットを小さく見せる効果を狙ったものです。

吉岡プロが重視したは汎用性の広さ。そもそもタチウオはルアーセレクトがシビアな魚で、カラーひとつにおいても、ほんの少しの違いで釣果に大差がつくことは日常茶飯事です。アピール重視なのか?それともナチュラルなのか?という永遠の課題に対して、吉岡プロが導き出した結論は”組み合わせる”ことでした。それも、全国どこでも高い実績を誇るパープルとピンクの最強カラーに、側面のエッジ部分にはグロー(夜光)カラーを組み合わせた、まさに”釣れ筋カラー全部のせ”設定。最初に使ってもらうパイロットカラーとして、最適と言えるでしょう。

 

凄腕船長が狙った”群れの演出”。かわいさに隠されたその真価とは?

もうひとつのカラーである” ストロングピンク/マイクログロー”は、駿河湾の遊漁船 ZEST(ゼスト)の杉山パパの愛称で知られる杉山彰浩船長のセレクトによるものです。

このカラーは、実績カラーであるピンクを前面にペイント、後面が縦縞のホログラムをベースにペイントしたもので、さらに全面にグロー(夜光)で小さめのドット(点)をあしらったもの。一見すると可愛らしいキャラクターの様な印象を受けますが、その実力は侮ってはいけません。

このドットの狙いは、ずばり”エサの群れ”を演出にあります。これまでのタチウオジギングにおいてのグローカラーといえば、全体もしくは広めの範囲に塗装することで光量の少ない深場や朝夕マズメ、夜の釣りでのアピール力向上が定番でしたが、あえてアクセントとしてドットで使用することで群れ感を演出し、シルエットをぼやかせるというアイデアを具現化したものです。さらにマット加工を施すことで”ギラツキ”過ぎない絶妙な明滅でタチウオへのアピールを狙いました。

全体をぼやかしたり、アピール力を適度に抑えるというアイデアは、シーズン中は毎日フィールドに出る遊漁船の船長だから生まれたもので、連日プレッシャーを受け続けるタチウオに口を使わせるための工夫を盛り込んだものです。

余談ですが、杉山船長のもうひとつの顔は凄腕の塗装職人。閃いたらすぐに自分でペイントしてそれをフィールドで試すアングラーだからこそ、塗装については並々ならぬこだわりを持っています。 

 

この2色はアンチョビメタルの3モデルにラインナップ。広範囲をスピーディーに狙うType-1。フォールでじっくり誘うハイアピールのType-2。優れた基本性能で広い汎用性を誇るType-ZEROにラインナップされています。

これから本格的にシーズン開幕のタチウオジギングのラインナップとして、ぜひお試しください。