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数/型ともに楽しめる春のアジングゲームが面白い

皆さんこんにちは、ジャッカルソルトチームの一宮安幸です。

すっかり春めいて、外出するのも楽しい季節です。私の住む九州大分エリアでは三寒四温も終わりを告げ、安定した暖かさが続いて釣りも楽しくなってきました。

今回はこの時期に産卵期を迎え、数と型の両方が狙える身近なターゲットである春のアジ釣りについてご紹介しましょう。

 

全国各地で楽しまれているアジなので地域によっての差はあるかもしれませんが、春のアジは産卵を控えて体力をつけるために、エサを求めて回遊します。私のご当地である大分でも、ちょっとした港湾ではシラス(カタクチイワシの稚魚)、河口域では稚鮎やハク(ボラの稚魚)をメインに捕食している事が多くなります。

 

そういったエサを意識したルアーをチョイスするのが、いい釣りをするための第一歩。今回は先日の釣行を振り返りながら具体的に解説します。

今回の紹介するフィールドは、河川の側の港湾部で、釣行時の潮は上げの五分程度、潮流もしっかり流れていて、時間の経過と共に川の影響も受け若干の濁りも入ってくる状況でした。常夜灯周りにはエサとなるシラスが回遊し、それに合わせてアジの捕食が見られるという好条件でした。

 

自分が先ずチョイスしたのは、タイドリングヘッド1g+タイドカーリー2.8in(クリアープリズムネオン)の組み合わせ。これは狙っている一定の層をキープしやすいことと、ゆっくりした沈下速度の組み合わせで、スローかつ丁寧に探る事を狙ったものです。さらにボディにあるリブが水をしっかり掴むので、潮流に乗せてのドリフトも得意と多彩な攻めを可能にする汎用性の高さが特徴です。

今回はエサのシラスに合わせてクリア系カラーをセレクト。広く照らされた常夜灯周りに散ったアジに、カーリーテイルの艶かしい波動でアピールします。表層から順にカウントしてアジがいるレンジを探りますが、この日はカウント5秒で最初のヒット!。20センチぐらいの良型をキャッチしました。

 

しばらくすると、川からの濁りも入りはじめましたが、それが功を奏してシラスの群れも入り、ボイル(捕食)が頻繁に起こります。そこでルアーをペケリング2in(ステルスグリーン)にローテーション。

ペケリングに変更したのはシラスが予想より小さかったのでサイズ感を合わせるためのもの。カラーもクリア系からシルエットがはっきりするステルスグリーンにし、濁り+常夜灯の明かりの中でも目立つことで強くアピールできますので、高活性のアジを手返し良く釣るための戦略です。

 

その狙いが見事にハマり、効率よくアジをキャッチすることができました。その後、潮止まり間近になり、アジのボイルも落ち着いてきたの、狙うレンジを深くしていきます。

少しずつ水深を深くする事でアタリはあるのですが、食いが浅くうまくフッキングすることができません。そこでワームをチェンジし、アミアミ1.5in(ヨワヨワグロー)の投入です。これは食いが浅い時の奥の手で、小さなシルエットならではの吸い込み易さを狙った戦略。濁りの影響で常夜灯の明かりも深場には中々届きにくいので、グロー(夜光)カラーでアピールです。ほんの少しの差ですが、状況を観察して狙いを変えて行くことで、潮止まりになるまでアジを釣り続けることが出来ました。

色々なパターンがある春のアジ釣りですが、状況をしっかりと観察していけばより良い釣果が得られる一例となる釣行でした。皆さんのフィールドでも良いサイズが狙えるシーズですので、ぜひゲームを組み立てながらさらに深堀りしたアジ釣りを楽しんでください。