COLUMN
コラム

サステキクロー開発とアングラーとしての感性。

先日、ご紹介したサステキクロー5インチ。
前回はさらっと紹介しましたが、今回はルアーの背景にあるものを
もう少し突っ込んでみたいと思います。

オリジナルサイズのサステキクローを開発する時に
秦プロが想定したのはサマーシーズンに水面を覆い尽くす水生植物群。
フローティングマットと呼ばれるびっしりと生い茂っています。
下の画像をご覧頂けば一目瞭然ですが、水面に置いたタックルが沈まず
そのまま水面にあることからも、その密度がお分かりいただけると思います。
20090717-7.11bass31.jpg

この中を貫通させてバスにアプローチするには
ボディからフックがすぐに貫通しない適度な硬度を持った素材選択と
ボディデザインの煮詰めが重要になってきます。

文章で書くと単純に見えますが、ただ硬くするのでは無く、
ちょうどいい頃合いのソフトさを持っている事が必要不可欠。
このちょうどいい頃合いを設定する為に、素材の硬度はもちろん、
フレークや塩の含有量などを細かく設定したサンプルを作って実釣テストで答えを見つけます。
言うならば物理的な数値では無く、アングラーとしての感性を重視したアプローチですね。
20090717-P7170227.JPG

このサステキクローの場合、アクションを生み出すツメの部分も工夫が施されています。
ツメの内側と外側で厚みを変えてテーパーをつけるのはもちろんですが、
表面処理やツブの大きさ、ツメの大きさやボディとのバランス比率など
いろんな要素を検証しながら形にして行くのです。
20090717-ツメ.jpg

サステキクローに限らず、ジャッカルの全てのルアーはこの工程を得て完成します。
デジタル化やCADシステムなど効率化がジャッカルのルアー開発の代名詞となっていますが、
一番最後に重視するのは、このアングラーとしての感性。

秦プロを始め、ジャッカルの感性とDNAの込められて
サステキクロー5インチはもうすぐ完成します。