食べて絶品!釣って簡単!東京湾でアジを釣ってみよう。

日本の食卓に欠かせない魚

アジといえば、スーパーでもよく見かけ、家庭料理にも度々顔を出す身近な魚だ。調理がしやすく、料理のバリエーションも広い。鯵(アジ)の語源は、単純に味が良いから、という説、"美味しくて参ってしまう"から魚に参と書くなど諸説あるが、いずれも昔から美味しい魚として親しまれている。日本以外でも世界各地の熱帯・温帯域に広く分布し食用として漁獲されている。


一方、釣りの対象魚としても餌釣りやルアー釣りなど、多彩な釣法で釣ることができるので、ビギナーでも釣りやすい魚だ。

釣りやすい、料理しやすい、そして食べても美味しい。となれば、“釣って食べる”が釣りの醍醐味のひとつ。ぶんちゃんがアジの釣り方とその料理方法をご紹介。

自分にあったスタイルで釣りを楽しむ

アジは春〜秋にかけてが釣りのシーズンとなる。釣り方は、場所やシーズンによって様々だ。今回は、足場もよくリーズナブルに楽しめる海釣り施設と、安定した釣果が期待できる船釣りに挑戦した。

アジ釣りの楽しみ方その①:海釣り公園で気楽に。

大げさな道具を用意せずに一番気楽に・・・となれば海釣り施設や堤防釣りがおすすめ。ぶんちゃんは、横浜からアクセスしやすい「大黒海づり施設」にやってきた。横浜駅からバスで35分程度でアクセスできる。

こちらもの施設では道具をレンタルすることができるので、手ぶらできても楽しむことができる。施設の方に話を聞くと、朝と夕方にアジが回ってくるとチャンスがあるかも、とのことだ。釣り方はサビキ釣りが良いらしい。

サビキ釣りとは、撒き餌を入れるカゴがあり、その下に複数の小針がついている小物釣りに適した仕掛けだ。最近ではチューブタイプの撒き餌も売られ、手や服を汚さずに釣りをすることもできる。

釣り方も簡単。

竿から真下に仕掛けを落とし、カゴを上下させて餌を拡散して魚を誘う。アジやサバ、イワシなどの群れが周ってくれば数釣りが楽しめる。

海釣り施設は、足場がよくリーズナブルな入場料で安全に楽しむことができるのが特徴。この日も平日にも関わらず、多くの人で賑わっていた。

隣の人は「ウミタナゴ」が釣れていた。アジ以外の魚も釣れる可能性があるのもポイント。ちなみにこのウミタナゴは塩焼きや煮付けなどで食べることができる。

いよいよアジが回遊していくる夕方になり、俄然気合いが入るぶんちゃんだったが、同時に風速10m近い強風が・・・安全を考慮し、残念ながらこの日はここまで。さすがのぶんちゃんもこの強風にはお手上げ。

海釣り施設の場合、混雑時には隣の人との間隔がせまくなりがち。間に入るときは一声かけるなど、お互いが気持ちよく利用できるよう心がけたい。その他、施設によってルールがあるので、事前にしっかりと確認しておこう。

海釣り施設でもファンの方に写真をお願いされ、笑顔で応じるぶんちゃん。 

アジ釣りの楽しみ方その②:船からの”ライトアジ”に挑戦

"ライトアジ"とはライト=つまり手軽に挑戦できる釣りだ。船釣りというと本格的な道具を用意しなければならない、と尻込みをする人もいるかもしれないが、実はそんなことはない。女性や子供でも楽しむことができ、レンタル品も揃っているので、手ぶらで行ってもOKなところも多い。

船釣りは、魚が回ってくるタイミングで釣果が左右されやすい海釣り施設とは異なり、魚がいるポイントまで船で向かうので、安定した釣果が望めるのが強みだ。

今回は、東京駅から電車で15分ほどの「木場駅」から、徒歩7分で船に乗れる立地の良さも魅力の「深川吉野屋」さんにお世話になった。

都会のど真ん中から東京湾へ出る。いつもは街中にある高層ビル群を海上から見る、、、こういった特別なロケーションは都心ならでは。この日はポイントまで45分程度。しばし景色を眺めるクルージングを楽しむ。

餌を使った“ビシ釣り”


ビシ釣りは、“ビシ”と呼ばれるカゴがありその先に釣り針がついている。ビシには餌をつめ、釣り針にはイカの切り身などをセットする。釣り方は、真下に落として底まで着底したら、竿を数回上下に動かしビシの中の餌を水中で拡散させてアジを寄せる。

アジがその先についたイカなどの餌を食べたときにあたりがでるので、当たったらすぐに竿をあげず、魚が勝手に針がかりするのを待ってから巻き上げる。

ビシの仕掛けや餌、竿、リール、など一式でレンタルができるので、とくに知識がなくても安心だ。(レンタル代は別途必要)

 ずらりと並んだレンタルアイテム。釣り方も丁寧に優しく教えてもらえるので女性やお子様でも楽しめる。

ワームを使った釣りバチコン“

ワームを使った釣りは、通称「バチコン」と呼ばれる。バチコンとは「バーチカルコンタクト」の略で、バーチカル=真下に落としてワームで誘う。使うのはアジ用の小さなワーム。エサに触らなくてもよく、手が汚れや臭いがつきにくいのも特徴だ。


真下に落とし、底をとったらワームを上下に動かして誘ったり、そのままステイして誘う。ワームの形や色、誘い方で釣果に差が出やすい。ワームやジグヘッド(針に重りがついた仕掛け)を複数種準備し、ローテーションしていくことが重要だ。


この釣りは、レンタルはないので自分で用意しよう。

竿は、鯛ラバ用やバスフィッシング用の柔らめのロッドがおすすめ。すでに鯛ラバやバスフィッシングの経験がある方であれば、道具を流用できるので始めやすい。それにジグヘッドとナス型重り(シンカー)、ワーム、リールを用意しよう。ラインはPE0.4~0.8号程度を100~150mほど巻いておく。

ワームのセレクトや誘い方などで釣果に差が出るので、ビシ釣りと比べ、シンプルながら高いゲーム性が加わる。よりテクニカルに楽しみたいという人や、ルアーフィッシング本来の面白さを体感するならこちらがおすすめ。この日は、ワームへの反応が薄く、ビシ釣りでの釣果が安定した。

船は、午前便、午後便があり半日でも十分楽しめる。そんなところもまさに”ライト”だ。(時期によって出船プランが異なる場合がありますので、事前にお問い合わせ下さい)

釣ってきたアジを料理して、”いただきます”

スーパーで売られているアジはすでに下処理がしてあるものがほとんど。

釣ってきたアジの下処理やさばき方などに自信がない人は、ぶんちゃんが実演してくれたのでご参考に。

アジの捌き方 


ちなみにこの捌き方はぶんちゃんがお母さんから教わったものだそうだ。


簡単だけど美味しくヘルシーな「塩焼き」

「東京湾のアジは脂が乗っているので、塩焼きでも十分に美味しい。誰でもできるしおすすめです」と語るぶんちゃん。

手順は以下の通り。

1.塩は両面に、腹の内側まで振りかける。振りかけたら10~15分ほど置いておくと、身から水分がでてくるのできれいに拭き取る。

2.油を引いてフライパンで焼く

少量の油を引いて、フライパンで焼いていく。火加減は中火。身をフライパンに入れたら蓋をして待つ。片面に焼き色がついたらひっくり返して反対側も焼いていく。箸で何度も触ってしまうと身崩れする場合があるので、ヘラなどをうまく使って返していこう。

3.焼き加減の確認

火の通りの確認は、お腹部分を見て判断する。お腹の内側が白くなっていれば中まで火が通っている証拠。透明〜薄い色の場合はまだ十分に火が通っていないので、白くなるまで焼いていく。

 4 盛り付けて完成!

 

お刺身でも食べる

1 おろした身の皮を取る。

身と皮の間に包丁の背中を当てて、皮を持つ。包丁を左右に動かしながらずらしていく。アジの皮は厚くないので、余計な力を入れず軽く引いていくと綺麗に取れる。


2腹骨・中骨を取る。

包丁を寝かせて腹骨を切り落とす。

さらに中の小骨を取る。小骨は身の中央(背骨の位置)にあるので、手で触って確認し抜いていくか、薄く包丁を入れて身ごと落としてしまおう。あまり触りすぎると、体温が移り鮮度が落ちてしまうので、手早く処理しよう。

3.身を5mmほどの厚さに切っていく。


4.大葉などと合わせて盛り付ける。

「このままご飯に乗せて、ネギ、ゴマ、ノリなどをトッピングしアジ丼やお茶漬けにして食べても美味しいですよ」とぶんちゃん。

ご飯やお味噌汁などと合わせて立派な晩御飯が完成した。



「自分で言うのもアレですが、、、美味しい!」

自分で釣って食べる魚は格別な美味しさがある。

暖かい季節、どこかお出かけしたくなったら、手軽で美味しい鯵を狙ってみるのはいかがだろうか。


今回、ご協力頂いたのはこちら。どちらも公共機関でアクセスすることができ、レンタルも充実しているので車や釣り道具がなくても楽しむことができる。

深川吉野屋→http://www.team-yoshinoya.com/

東京駅→東京メトロ丸ノ内線で「大手町」へ。大手町→東西線で「木場駅」まで。木場駅から徒歩7分。

大黒海つり施設→http://daikoku.yokohama-fishingpiers.jp/

横浜市営バス 109系統横浜駅東口発→「大黒海釣り公園」下車。