DIAIGO'S HISTORY

杉山代悟(すぎやまだいご) 1994年7月23日生まれ 23歳 JACKALLのトラウトブランド「TIMON」プロスタッフ

中学生にして全国のトラウトアングラーの頂点「マイスター」の座を史上最年少で獲得。多くの試合に出場し注目を集める。最近ではジャッカルのソルトスタッフとしても活躍の幅を広げている。その卓越したフィッシングセンスは、幼い頃からの父の影響と、たゆまぬ釣り体験の中で育まれた。今回のインタビューでは、杉山代悟の釣りのルーツを中心に語ってもらった。

アングラー杉山代悟の原点

父との初めての釣り。夏は海、冬はトラウト。

Q 釣りを始めたきっかけは?

「4~5歳の時、親父に連れられて堤防でアジを釣ったりして、楽しかったのを覚えています。釣りが大好きになって、小学校低学年では、野池にバス釣りに行きました。でも、冬はバス釣りできないので、冬も釣りをしたくて始めたのがトラウトフィッシングです。最初は、家から車で20分の管理釣り場で。バスと違って、魚はいっぱいいるのになかなか釣れない。隣で釣っている人がめちゃくちゃ入れ食っているのを見て、くやしくて、どうにかしてやるぞ!って、火がついた。それからバスよりトラウトがメインになりました。

小学校高学年になると、親父が船を買ったんですよ。そこから海釣りもやり始めて、夏は海釣り、冬はトラウト、という、一年中ずっと釣りをしている感じになりました。プレジャーボートでは、基本的に最初からルアー釣りで、夏はシイラ、カツオとか、トップウォーターの見て釣る感じが好きでした」

悔しくて、どうしてもトップになりたくて

Q 中学生でマイスター獲得に至った経緯は?

「トラウトをやり始めたのが小学3年生くらい。大会に出始めたのが5年生の時。一番最初は、東山湖の大会で 、1匹差でジュニア賞を取れなかったんですよ。負けず嫌いなんで、泣きながら“次の年は絶対取るぞ”と言って、宣言通り 6年生で取りました。

その次は、ジュニア賞の上のエキスパートを目標にして、一番最初のマイスターをとったのが、中学1年生の時。その時は3人マイスターが出て、自分は2位のマイスターでした。優勝ではないのが悔しくて、トップマイスターになりたくて、めちゃくちゃ頑張って、中学校3年生で総合優勝しました。悔し泣きして頑張ってたあの頃が一番勢いがあったかもしれません」

Q マイスターになって、何か変わった?

「大会では、トラウト歴何十年みたいな人もいる中で、自分くらいしか若い子がいなくて、違和感しかなかったです。マイスターを取った時は、自分が小さいから大人が手加減してくれているんじゃないかな、と思っていました。そういう気がずっとしてましたね。でも、トップマイスターを取って、その感じが変わりました。あぁ、上達したんだなぁって、素直に思えるようになりました」


プロへの道を歩む~高校生の時にプロ契約~

僕の夢は、最初からひとつ。釣りのプロになること。

Q ジャッカルとの出会いは?

「ジャッカルTIMONのサポートを受け始めたのは、中学生1年の時から。TIMONプロスタッフの滝沢さんにお誘いをいただいて入りました。当時、ジャッカルという名前は知っていたんですが、その時はTIMONルアーがジャッカルということを知らなかったので、後で知って“え!ジャッカルなの?”となって、他のメーカーからも声かけられてたんですけど、絶対ジャッカルで!って決めてました。将来、トラウト以外の釣りもできるかも、というのも頭にありました。どういう感じかわからなかったけど、とりあえずやってみたい、という思いで、父と話し合って決めました。最初はフィールドテスターで、プロ契約は、高校2年か3年の時だったと思います」

Q プロを意識し始めたのはいつ?

「僕の夢は最初からひとつ。釣りのプロになることだったんです。大会に出始めた小学生の時、親父に“釣りのプロになりたい”って言ったら“お前のやりたいことなら頑張れよ”と言ってくれました。道具は、最初親父が買ってくれたんですけど、あとは“お年玉で買え”って言われて、お年玉を貯めてリールを1個買いました。いまだにそのリール、大事にとってありますよ。ルアーも自分の小遣いで買ってました。当時は、クリスマスプレゼントもルアーセットとかでした」

父の支えと教えを胸に。

Q お父さんが釣りを教えてくれた?

「最初は投げ方とか、釣れたらこうするとか、基本は教えてくれたけど、これといって特別な技術を教えてもらったりはしなかったです。釣るためにどうしたらいいかは自分で考えながらやってました。家でも親父と釣りの話をずっとしていて、父親というより、釣り仲間というか、友達みたいな感覚でしたね。釣りの話でケンカとかもしないし。高校までは、いつも一緒に釣りしてました。卒業してからは、親父は海がメインになって、別々に釣りに行くようになりました」

Q 自分にとってお父さんの存在って?

「父は穏やかな性格の人で、怒鳴ったりしないし、うるさくも言わない。小さい頃、お互いカウント持って、釣れた魚の数をカウントしてたんですけど、親父は僕に勝たせるためにあえて押さなかったって言ってました。そうだったんだ~って、高校卒業してから、話の流れでポロッとそんな事を言われて…。そんな父です。史上最年少でマイスターになった自分に父が言っていたのは、“天狗になるなよ”“挨拶は必ずしろ”。その教えは、今も守っています。

中学生の一番のってる時に、 釣り道具はなかなか買ってもらえないし、釣りにも行けないという状況があったんです。それでも父は“おまえのやりたいことだから”と、回数は多くなかったけど、なんだかんだで釣りに連れて行ってくれました。僕がプロになる夢をかなえて、今こうしていられるのは父のおかげです。感謝してもしきれないくらい」

海でも、どんどん挑戦して、とことん極めたい

Q 最近は海釣りでの活躍もされていますが、トラウトとソルトの違いや共通点はありますか?

「釣り自体が全く違うので、これといって共通点も違いも、僕の中ではない気がしますね。そもそも狙う魚によってやり方も全く変わるし、水の中で泳いでいる生き物っていう共通点しか感じないです。違いというなら、海は、いろんな魚がかかる。思いがけない魚が釣れるのは面白いです。でも、魚自体に思い入れはないので、珍しいのが釣れてもリリースしちゃう。僕は、ただ、釣りたいんです。釣ることにしか興味がない。自分は、数を釣って楽しみたい派。大きいのを1匹釣るよりも、小さいの10匹釣った方が上手になれるという思いもあります」

Q これから目指していく釣りは?

「トラウトに関しては、自分なりにやりきった感があるので、これからは、海をメインでやれたらいいですね。海は、自分、まだまだです。やれば釣れますが、明らかに自分よりも釣ってる人がいるから。トラウトは自分が一番釣るっていう、ゆるぎない自信というか、へんな自信つけちゃってて。でも海に行くと、他の人がすごい釣ってて“なんで?”って。それが、昔の悔しがりながら挑戦していた時の気持ちを思い出させてくれて、闘争心がわいてくるんです」

Q 海で極めたい釣りは?

「まだやってない釣りがあるので、全部いろいろ挑戦していきたいな、と思っています。船の釣りが好きで、ジギングとかタイラバとかも好きだし、船の釣りは極めたいですね。やるからにはとことん追究したいです。」

トラウト以外の様々な釣りにトライしている。

ライフスタイル

ビジネスも筋トレも、釣りにつながってます

Q 普段はどんな風に過ごしていますか?

「平日は塗装の仕事でTIMONのスプーンを塗っています。親父が、仕事では社長です。仕事中は社長と呼んでいますよ。親父とは、今では釣りの話よりもビジネスの話をすることが多くなりました。遊漁船のお客さんをどう呼び込むかとか。将来、自分が継ぐなら、ビジネスセンスも必要ですよね。事業をやりつつ、釣りも続けていきたい。土日は親父と一緒に、船に乗って釣りしています。平日は朝、仕事前に1時間くらい釣りに行きます」

Q 現在、釣り以外の趣味はある?

「特になくて。スノボもサーフィンもやらないし…あ、でも最近、筋トレにハマってます。同じTIMONプロスタッフの滝沢さんに“筋トレやると釣果上がるよ”って言われて(笑)。“釣れる”が心に響いたんでしょうね。始めたら、明らかに身体の変化を感じて、楽しい。釣果につながっているかは…まだわかりませんけど(笑)。友人とジムに行って、そこでも負けず嫌いで頑張っちゃうから、筋トレも終わりが見えないですね~。ムキムキになっちゃうかも知れません」

釣り以外の初めての趣味といっても過言ではないほどに、筋トレにはまっている。

見据える未来

自分を見て釣りをやってみたい!と思ってもらえるプロに

Q 今後は、どういう釣り人になりたい?

「トラウトの雑誌に毎月出させていただいてるんですけど、トーナメンターやエキスパート向けの専門的なハウツー企画が多いんです。釣りをしたことない人でもわかりやすいソフトな企画があったら、そういうものに積極的に参加したいですね。自分を見て釣りやりたいと思ってくれるような、そういう釣り人になりたい。そのためには、専門的な事に終始するのではなく、分野を広げていったり、自分自身のイメージUPもしていかないと、と思っています。ただ釣りが上手いだけじゃなくて、ファッションやスタイルにも気を配ったりして成長していけたらいいなと」

Q 将来のビジョンをお聞かせください

「プロを意識し始めた頃、有名な村田基さんに憧れて、“あの人みたいになりたい!”って思ってたんです。目標とする人がいたので、悩むこともなくここまでこれたのかも。だから自分を見て釣りをやりたいという人が出てきてくれたらすごく嬉しいし、いろんなメディアにも出て、いろんな事をしていきたいですね。海外での釣りにもチャレンジしてみたいです」