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開発日記

「トリコロール88F MD」テスト報告

2012年05月04日

ルアー


とある日、TIMON ルアーデザイナー藤松氏より、四つの『トリコロール88F MD』が届きました。

その四つの『トリコロール88F MD』のリップには、識別番号が書き込まれていた。

1つ目 塗りの金アユ                          【リップ文字列 0411】

2つ目 通称PPP(パール、ピンクバック、パープルヘッド)     【リップ文字列 0412】

3つ目 箔の金アユ                           【リップ文字列 0416】

4つ目 シルバーウエブ・ホロのシャッド                【リップ文字列 0417】

さらに『トリコロール88F MD』を入れてあるパッケージの一つには、『なくさないでね 要返却です 使ってもいいです』と書いてあった。

至難の業である『無くさない事』を最大のミッションとした使用感のテスト結果は以下のとおり。

塗りの金アユ【0411】

キャスト時に重心移動が効かないことがあり、飛行不安定な場合があり。

ダウンでのハードトゥイッチで水面を割ることがたまにあり。

PPP【0412】

飛行姿勢が良く、おのずと飛距離が出る。

ダウンでのハードなトゥイッチでも水面を割る様なことがほとんど無く、動きも良い。

泊の金アユ【0416】

重心移動自体が機能しないのか飛行姿勢が悪く、おのずと飛距離が出ない。

動きが少し地味気味であるにも関わらず、ハードトゥイッチで水面を割る事がたまにあり。

シルバーウエブ・ホロのシャッド【0417】

0412同様に飛行姿勢が良く、おのずと飛距離が出る。

0412よりも動きが大きいが、ダウンでのハードトゥイッチで水面を割る様なことがほとんど無い。

この結果は四つの『トリコロール88F MD』を比べた結果である。

4つの中で0412、0417については完成されたレベルあり、全く不満は無い。

他社のルアーと比べると、もう少し飛距離が出た方が良いような気もするが、どんな水量・水圧の状態であってもハードトゥイッチで暴れるが破綻しない(水面を割って飛び出すことの無い)事と十分な飛距離を両立したルアーを目指したいところだ。

使用感を掴んだ後は結果を出すだけです。

初期に釣りが出来たのが、曇天や早朝の光量が少ない状態が続いたため、カラー・動き・飛距離の3点からPPP【0412】と、シルバーウエブ・ホロのシャッド【0417】でのヘビーローテーションを行った。

そこで早速の問題が発生した。

ヘビーローテーションを行ったのは、合計で10時間程度であるにもかかわらず、【0412】と【0417】が水漏れを起こし、ルアー内部に水が溜まり、フローティングであるはずのルアーが何時の間にかシンキングに変わっていた。

原因を確認した所、テスト用のブランクは削り出しであり、販売用の成型ブランクと素材自体が違うため、溶剤の効き目が多少悪い事が原因で発生した様であり、構造的には問題は無い様である。

私からの追加確認点

 水漏れルアーを改修する方法はあるか?

藤松氏からの回答

 ドライヤー等で十分に水気を飛ばし、水漏れ箇所を瞬間接着剤で埋める位しかない。

最終的な製品となれば問題が起きないようなので一安心であり、私としては0412、0417をベースにテストを続ける事を提案したい。

飛距離・動きに若干難があるものの水漏れを起こしていない残りのサンプルである塗りの金アユ【0411】と泊の金アユ【0416】を携えGWに突入です。

GW釣行三日目の4月30日。

通常は水が溜まりプール状となっている場所が、機械式堰堤が解放されていたために、本来の川の流れとなっていた。

その流れは複雑で、三方から絞られた水が流れ込み、小さいけれど力強いヨレとなっているところへ、少し不安があったが0411を完全ダウンで放り込んだ。

0412や0417と比べると見劣りを感じる0411ですが、力強いヨレの中を、小さなトゥイッチにより大きくバタつきながらも破綻をせず泳いできます。

その振動・波動を集注して感じながら、少しずつ巻き取ってくると『フッ』と振動・波動が消え瞬間を感じる事が出来た。

直後サクラマス特有の強烈なダッシュが『ジーーーーーーィ』と言うドラグ音と共に襲い掛かった!

ダッシュが終れば『グルングルン』と水中を光らせ超高速のローリング!!

ローリングが終ればテトラの隙間に目掛けての再ダッシュ!!!

切れ間の無い、美しく怒り狂ったファイトをひたすら耐え、少しずつ引き寄せ、足元での最後の爆発も何とかいなし、その櫻の捕獲に成功した。

多少不安の残るプロトモデルながら櫻を捕獲出来た結果にアクションの質は完成に近づいていると思われる。

しかしながらどのテストサンプルがベストなのかが分からなくなってしまった。

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