COLUMN

双璧をなすジャッカルのSHAD「想流」と「D-BILL」

ジャッカルには現在2つのシャッドが存在する。ソウルシャッドとディービルシャッドだ。その二つのシャッドの違いや使い方について解説する。

Jackallの魂(ソウル)が宿るシャッドの定番

マグネット重心移動による安定した飛距離、連続トゥイッチやジャーク&ポーズに対して確実に水を捉え、距離を抑えた鋭いアクションは勿論、突出すべきはあらゆる巻き速度に対応する高次元のバランス性能。

本来、体積の小さなシャッドプラグはバランスが非常に繊細で、ある一定以上の速度で巻くと左右のどちらかに傾いて泳いでしまうものが大半。

このシャッドプラグの弱点を極限まで排除したのが、ソウル(想流)シャッドである。

トライ&エラーを繰り返したどり着いたボディ設計。

このルアーの登場により、シャッドプラグはトゥイッチ&ポーズで誘うものから、高速で巻き、リアクションで魚に口を使わせる”巻きシャッド”と言う新たなメソッドをも確立することとなった。従来のシャッドプラグでは高速リトリーブに耐えられなかったり、ボトムに当たった時点で必要以上に飛び跳ねてしまうのだが、高次元のバランス性能を誇るソウルシャッドは常にボトムにコンタクトし高速で引き続けることが可能に。メソッドに合わせたルアーではなく、ルアーがメソッドを生み出したのだ。

必要だからこそ作る、豊富なラインナップ

ソウルシャッドには5サイズ・8パターンもの展開がある。

ボディデザイン・内部設計・ウェイトバランスとそれぞれのモデル毎に専用設計することで、シャローエリアの高速巻きからディープレンジでのドラッギングまで幅広い使用に対応する。

(潜行深度はキャスティングによるものです。キャスト後ドラッギングすることで、約1.5倍の潜行が可能です。)

”巻きシャッド”から”クラキングシャッド”へ。

ソウルシャッドで定番となった”巻きシャッド”

その釣りを更に進化させ、特化したルアーがこのディービルシャッドである。この釣りで重要となるのが、如何に根ガカリを回避しながらリズム良くキャスト&リトリーブを繰り返すことが出来るか。ディービルシャッドは特にこの根ガカリ回避性能を重視したルアーである。

カバー回避能力を高めるルアーシステム

ハードルアーの根ガカリの原因として、挙げられる大きな原因はこの2つ。

■リップが障害物の隙間に刺さる(フックはフリーの状態で)

■障害物を躱した際、ボディが翻ることでフックが障害物に掛かる

これを解決する為にデザインされたのがラウンドとスクエアのハイブリッドとなり、ルアー名の由来にもなった”ダックビルリップ” 形状。これによりカバー接触時、カバーに刺さりすぎず舐める様に抜けることが可能。ラインナップは SRとMRが用意されている。

また重心移動システムもソウルシャッドとは異なるものを採用している。2つの磁力が異なるマグネットを装着した”デュアルマグ重心移動システム”だ。

キャスト時にはウェイトが外れ、安定した飛距離とキャスト姿勢を確保しながらも、カバーコンタクト時にウェイトが外れない磁力を持たせている。そのため、ボディが翻ること無くフックポジションがキープされ続けることで、常にリップがフックをガードし、根掛かりを軽減する役割を担っている。

カバーにスタックしそうになった際は、いったんリールを巻く手を止め、ラインを緩めることで浮力を活かし根ガカリを回避することが可能なフローティング設計。

カバーを舐めるようにトレースし、フローティングボディを生かして根ガカリを回避する、、、まさにクランクベイトのようなアプローチを、このディービルシャッドは体現する。巻きシャッドはクランキングシャッドへと進化したのである。

“ソウルシャッド”と“ディービルシャッド”の使い分け

【ソウルシャッド】

・高速でも姿勢を崩しにくいボディバランスを活かし、広大なサンドバーやシャローフラットをバイブレーションプラグが如く巻き続け、広範囲を素早くチェック可能。また、魚がいるであろうスポットに何度も高速で通すことで、強制的にスイッチを入れることも可能。

・ワカサギやコアユなどのベイトフィッシュが群れを成してミドルレンジを回遊する際、細分化されたモデルでしっかりと泳層を合わせることが可能。厳寒時で魚の活性が低い時ほど、的確に泳層を合わせることが重要。さらにサスペンドモデルなので、水中でのロングポーズも可能。

・ドッグ内やワンド内など魚が溜まっていながらもプレッシャーでワームにも口を使わすことが出来ない状況で、移動距離を抑えた鋭いトゥイッチ&ポーズでリアクションバイトを狙う。

【ディービルシャッド】

・長く続くリップラップや消波ブロックエリアを根ガカリを恐れることなくスピーディーにチェック可能。

・適度なアクション強度で、クリアアップ・魚を騙し難い水質の場合、「クランクベイトだと強すぎる」「ミノーだと弱すぎる」「ワームだと遅すぎる」こんな状況下では特に有効。

・リザーバーでのバンク沿い、要所に現れる立ち木群でもスピーディーにリズム良く。

近年、シャッド=ウィンターシーズンアイテムとして扱われることが多いが、1年を通して有効なアイテムである。プラグの個性を活かし、使い分けることでより多くの魚を手にすることが可能となるだろう。

ぜひ、メモリアルフィッシュをその手にしてほしい。

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